全身押形を描く

2019年01月15日【ブログ】

年末、出張で平安末期在銘太刀の全身押形を描かせて頂いた。
出先で押形を描かせて頂く機会も増え、押形道具も出来るだけコンパクトにするようになる。
出先では予想以上に光量が足りない場などもあり、照明器具の工夫が必要と感じる。

 

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末備前の全身押形を描かせて頂いた。
そういえば、末備前の長い物の全身押形をとらせて頂いた記憶がなく、調べてみたがやはりなかった。
末備前はさすがに古刀期在銘現存数は圧倒的で研磨をさせて頂く機会も多いのだが全身押形は無し。
数が多いので全身をとろうという気持ちにならなかったり、刃文が複雑で時間や手間の関係からなど事情は色々と。

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鎌倉中期山城物。
押形は難しい。途中なんども気持ちが切れかけたが、日を改める事で持ち直し、なんとか完成させる。

国分寺助国・法華一乗

2019年01月04日【ブログ】

以前研磨させて頂いた国分寺助国と法華一乗の短刀を撮像して頂きました。

国分寺助国国分寺助国押形
(撮像:中村 慧)

短刀 銘 (備)州国分寺住人助国作
     (嘉)暦二年正月日

銘の切り出しが高く、摩滅により表裏一文字目が判読出来ませんが、「備」と「嘉」であったと思われます。
国分寺助国は過去三振り研磨させて頂きましたが、いずれも一度見ると忘れる事の無い独特の肌合いでした。
文字にすると「肌立つ」という事になりますが、それだけで伝え切れるものではなく、この様に画像化する事でより正確に感じ取って頂けると思います。
(平成三十年三月広島県重要文化財指定)
法華一乗短刀kokubunji_sukekuni_oshigata_20181221
(撮像:中村 慧)

短刀 銘 備後国住一乗作
     応永十八年八月日

在銘の法華は少なく、拝見する機会も多くはありません。 時に「一」のみを切る法華を見ますが、あまり知られていないためか備前一文字の偽銘として扱われる事もしばしばです。
法華刀中おそらく最も有名なのがこの短刀で、光山押形、日本刀大鑑、日本刀随感、有銘古刀大鑑、藤代刀工辞典、神津伯押形、日本古刀史等多くの書籍に所収の品です。
私もこの短刀は以前より各書で知ってはいましたが、いずれの書もこの地鉄の良さへの言及がなく、法華の地鉄の素晴らしさをお伝え出来ればと思いこの度撮像をして頂きました。
地錵と地景が美しく、南北朝期の風情を残す地鉄です。

あけましておめでとうございます

2019年01月01日【ブログ】

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

年中必死で仕事をしていますが、秋前や年末から春にかけての必死さは格別で、毎日シップを10枚張らないと体が動かずです。
研磨仕事の後は押形作業のため昨年5月以降、家では缶ビール2本しかお酒を飲みませんでした。おかげで外でのたまのお酒もめっぽう弱くなり、生ビール1,2杯で十分。安上りで都合のいい体になったもんです。
さて、新たな年が始まりました。
今年も一年、事故の無いよう慎重に作業をする事を心掛けたいと思います。

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お正月には地味過ぎる写真ですが、年末に鐔を何点か買いました。
なんでもない菊花透の赤銅鐔ですが、味わい深い品です。
赤銅の色を撮るのは難しいですねぇ。どうすれば写るんでしょう。
色々試してみましたが結局スマホが一番ましだったかも。