「武士の表道具とその価値展」本能寺大寶殿宝物館

9月6日より、本能寺大寶殿宝物館にて「武士の表道具とその価値展」が開催されます。

展示刀は以下の通りとなっています。

 太刀  銘 石州出羽住直綱作(重要美術品)

小太刀  銘 国行(来)

  刀 無銘 延寿(重要刀剣)

 短刀  銘 正宗(と銘あり)(本阿弥光温折紙付)

 太刀  銘 備州長船兼光(本阿弥光忠折紙付/重要美術品)

 太刀  銘 来国俊(本阿弥光常折紙付/特別重要刀剣)

 短刀 朱銘 則国 本阿(花押)(本阿弥光忠折紙付/重要刀剣)

 短刀  銘 来国光

 脇差  銘 長谷部国重(本阿弥光常折紙付)

  刀  銘 広次作

今回の展示では10口の出陳刀につきまして、鑑賞補助用全身押形パネルを設置しています。
押形パネルで刃文等を確認しながら刀身を鑑賞していただけます。

また、平置き展示ケースには以下の全身押形も展示しています。あわせてご覧いただけましたら幸いです。

 刀 銘 繁慶(永藤一コレクション 京都国立博物館蔵)
(2024年度、京都国立博物館修理事業に際し記録として全身押形採拓)
太刀 銘 正也 令和七年春(山鳥毛写)
太刀 銘 国行(来)(重要美術品)
短刀 銘 国広鎌倉住人
     元亨三年十月二日(新藤五国広)



「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」

あべのハルカス近鉄本店11階、美術画廊にて川﨑晶平刀匠の個展「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」が開催されます。

・会期 令和7年5月14(水)〜20日(火)
・ギャラリートーク 5月17、18日 午後1時~

あべのハルカス近鉄本店 | 特集:その他 | 刀鍛冶 晶平の世界 “錵の宙” [5月14日(水)から]


私は刀は手に取らないと分からないタイプで、毎年の様に展覧会でトップをとる川﨑さんの刀が何故そんなに凄いのかが分からないで居ました。
もう十数年ほど前でしょうか、どうしても手に取って見てみたく埼玉県の晶平鍛刀場にお邪魔して拝見する事に。
「そりゃトップだわ」と感動して帰った事をよく覚えています。

SNSなどに、地鉄も刃文も不鮮明で何の情報も入っていない誰かの刀の写真が上がり、それに対し「美しい!」「地刃が冴えています!」など絶賛コメントが付く場面をよく目にします。時には鞘下地(名倉程度の研磨状態)の写真にその様なコメントが付く事も。。
そういう方が多いのが現実だとは思いますが、その様をみて「自分にはこの写真の何が美しいのか分からない」「冴えってなに?」と感じている方もいるはずです。そんな方がもしもおられたら、是非「錵の宙 刀鍛冶 晶平の世界」に行ってください。刀の冴えが理解できると思います。




「工人の軌跡」写真展

いつも写真を撮っていただいている、写真家の長谷川佳江さんの写真展が開催されます。
毎度毎度、動きも単調で同じ作業にしか見えないでしょうし、申し訳ないなぁと思いつつ。。
それでも我々職人の一瞬を写し出し、形にしてくださっています。

 場所:兵庫県立美術館 王子分館
    原田の森ギャラリー東館2階
 時期:2025年5月21(水)~ 25(日)
 時間:11:00~18:00
    (最終入場17:30)
    最終日~16:00(最終15:30)
 入場料無料

202505 – 原田の森ギャラリー
長谷川佳江(はせがわよしえ)/モノクロ写真家/カメラマン 神戸市からの出張撮影・写真集販売
長谷川佳江(@morethanvisible) • Instagram写真と動画



『歴史と学ぶ日本刀展』本能寺大寶殿宝物館

本能寺大寶殿宝物館にて「歴史と学ぶ日本刀展」が始まりました。
上古刀から現代刀までの名刀が並びます。
刀装具では折紙付の名品や出土の倒卵形鐔も展示されています。

・上古刀           (奈良時代)

・太刀  銘 正恒(古備前) (鎌倉時代初期)

・太刀  銘 遠近      (鎌倉時代中期) 

・短刀  銘 国光(新藤五) (鎌倉時代末期)
 
・刀 無銘 兼光       (南北朝時代)

・脇差 折返銘 備州長船康光 (室町時代初期)

・ 刀  銘 備前国住長船清光(孫右衛門尉)(室町時代末期)
       永禄九年二月日(1566年)

・ 刀  銘 粟田口近江守忠綱(江戸時代中期)
      (附)朱漆塗鞘打刀拵

・ 刀  銘 栗原筑前守平信秀(江戸時代末期)
       慶応三年十二月日(1867年)
      (附)漆塗鞘打刀拵

・ 刀  銘 越後国義光作  (現代)
       昭和六十三年八月日(1988年)

また今回も新たに押形を多数展示して頂く事になりました。
以下押形展示リスト

・短刀  銘 定利(綾小路) (光山押形所載/鎌倉時代前期)

・短刀 朱銘 則国(粟田口)
       本阿(花押) (鎌倉時代前期)

・短刀  銘 国吉(粟田口) (鎌倉時代中後期)

・短刀  銘 備州国分寺住人助国作
       嘉暦二年正月日(1327年) (広島県重要文化財/鎌倉時代末期)

・短刀  銘 助弘(福岡一文字) (鎌倉時代末期)

・短刀 無銘 当麻 (鎌倉時代末期乃至南北朝時代)

・短刀  銘 備前国吉井吉則
       応永二年三月日(1395年) (室町時代初期)

・短刀  銘 入鹿實次 (室町時代初期)

・短刀  銘 實可
       入鹿 (室町時代前期)

・短刀  銘 信長 (浅古当麻) (室町時代前期)

・短刀  銘 入鹿住藤原實綱 (光山押形所載/室町時代中期)

・短刀  銘 月山貞一造(刻印)
       明治三年季冬刳物同作 (1870年) (近代)

・短刀  銘 於東京高輪以獨逸鋼鉄 胤勝
       明治三十六年五月(1903年) (近代)

・短刀  銘 元亨三年二月日 以余光鉄 備州長船住景光 鍋島景光ニ倣ㇷ源貞次
       紀元二千六百一年八月日 彫同作(花押)(1941年)
      (棟銘)為井内彦四郎氏作之 (現代)