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古一文字の

2020年02月12日【ブログ】

研ぎ上げた在銘の古一文字。腰の崩れ方が表裏共山鳥毛に少し似る。
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以前撮っていた粗い携帯画像ですが。
この崩れ方、似た症状で面白い。が、同じ作者だと言いたいわけではないです。

獨逸鋼鉄

2020年02月09日【ブログ】

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短刀、九寸五分。
銘 於東京高輪以獨逸鋼鉄 胤勝
  明治三十六年五月

”ドイツ鋼鉄”。凄い響きです。
今まで研磨させて頂いた中の硬さ最強刀は、京都国立博物館蔵の短刀でした(銘 大阪住高橋晴雲子信秀七十五歳作 於京都帝国大学鍛之 大正六年十二月吉日 http://kyoto-katana.com/archives/6775/ )。
しかしこの胤勝短刀はそれ以上だと感じます。
硬い鉄は同時に脆さも持ってしまう事が多く、硬過ぎると研磨の時に刃こぼれで苦労する事もしばしば。
しかしこのドイツ鋼の胤勝、天然砥石を完全拒否する鉄質ながら、刃こぼれの心配は一切必要なし。
獨逸鋼鉄最強です。
この一門は近現代の刀工流派中特に鉄に詳しい人達ですし、当時様々な質の刀が生み出されているようです。

日刀保京都府支部2月入札鑑定会

2020年02月03日【ブログ】

一号 刀

反り少し深い。全体に反る。身幅広く重ね厚め。棒樋鎺上丸留め。切っ先フクラ強めに張る。
地鉄詰み気味で若干肌立つ。
広めの中直刃。刃中、丁子足、葉が多く入るも少し寂しく感じる。下半匂い勝ち。上小錵。帽子深め。結構深い。先丸。
ぱっと見の刃の具合は末備前か中島来。 焼き出し付近の焼き幅が若干狭まり、大磨上げにも見えなくも無いが生かほぼ生だと思う(鎺上丸留めの棒樋でも大磨上げの場合があるが、これは違うと思う)。
末備前と思いたく再見するも、上半の錵付き方がやはり末備前ではない。が、葉は完全に末備前。
大磨上げ風だが実は生という無銘中島来をなん振りか見た事があり。。地鉄は違うが、無銘の極めの範疇ではあると思う。
中島来と入札。

 

二号 刀

反り少し深い。先も反るが腰反りが勝ち、美しい姿。身幅少し細め。草倶利伽羅や樋中梵字浮彫等。低めの焼きに始まり、上半は鎬に達し華やかで皆焼風。帽子は一枚になっていると思われる。三棟。
持った瞬間は末相州。しかし信国がこう、掻き分けて出て来る。。信国典型の刃の特徴はゼロ。ただ何故か信国を彷彿。彫り物に引っ張られているのかなぁ。。いや多分、姿がそうなんだと思う。ちらっと見た2,3も山城なので、1234と山城という事か~。
信国と入札。

 

三号 脇差

少し寸のつまる鎬造りの脇差。反り浅。中鋒延びる。棒樋を鎺上で丸留め。両チリ(両チリの樋でここまで端正な物はめったにないと思う)。
地鉄最良。湾れに互の目。密度が非常に濃い匂い。よくいう”地刃ともに明るい”という出来。
何度か出ている堀川国広だと思う。やはり大変良い刀。過去拝見した時はザングリ感がゼロだと思ったが、今回はその風を少し感じ、再見が嬉しい。
堀川国広と入札。

 

四号 短刀

片切刃(表平、裏切)。平に素剣、切刃側に護摩箸、梵字
完全にザングリだが研ぎの影響もあると思う。匂い口の密度が高い刃文。湾れや互の目で。低い焼きで3号に共通。所謂志津写しの刃文。
何度か研いだが弘幸の典型で、これも再見だと思う。
堀川弘幸と入札。

 

五号 刀

反り浅い。うねる柾。小錵の中直刃。地鉄が少し白けるが研ぎの影響が強いと思う。
仙台国包と入札。

 

時代違いイヤ
イヤエン


 

一号、あらら時代違い。ちょっと分からんが、写し物が多い初代にしてみよう。武蔵大掾でたまに肥前に思えぬ匂い口を見る気がするのでそれに。
武蔵大掾忠広と入札。

二号、相州の方か。今後は妙な事を考えず、押形に描くのが大変な刃の時は、素直に末相州にしよう。個銘は全くわからんのでこれに。
相州正広と入札。

 

イヤ



 

一号 もう考える力を失った。地鉄はこれに見えなくもない。刃は全く違うけど。康継。

イヤ



 

一号  刀 備州長船住上野大掾祐定
      正徳六年二月日

二号  刀 相州住助廣

三号 脇差 国広

四号 短刀 平安城藤原弘幸

五号  刀 山城守藤原國包

 

一号、上野大掾の直刃は私は初めて見たかも知れません。全て納得です。大変勉強になりました。

新刀打ちおろし

2020年01月31日【ブログ】

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元禄年紀の脇差。
茎にはもちろんのこと、平地、棟、刃先にも刀鍛冶の掛けた鑢がそのままの状態で残る、所謂”荒身”、打ちおろしの平脇差です。
通常はこの状態から研師にまわされ研磨を行いますが、この脇差は元禄年間に刀鍛冶が焼き入れを行ったあと、一度も研磨をされていないという事です。
過去新々刀や、明治、大正、昭和初期の物は見た事がありましたが、ここまで古い物はそれほど多くは残っていないと思います。
刀は茎は研磨を行いませんので刀鍛冶が掛けた鑢は日々目にするわけですが、刀身に掛けられた”鍛冶屋”の鑢を見る機会は少なく、全身押形に残す事に。
茎は未だ光を残しておりタガネ枕もかなり立っていて、押形で銘が鮮明に出せず。全身の鑢目をムラなく摺り取るのは非常に難しい。。特に硬い石華墨を使い低圧で時間をかけて。
もちろん研磨はせずに現状保存を選択します。

映画「燃えよ剣」

2020年01月29日【ブログ】

映画「燃えよ剣」の試写会によんで頂き行ってきました。
公開はまだしばらく先ですが、凄い映画です。

 映画「燃えよ剣」公式サイト

日刀保京都府支部新年入札鑑定会

2020年01月22日【ブログ】

一号 刀

反り浅く重ね厚、庵棟かなり高い。詰んで美しい地鉄。全体に湾れる刃取りで透かすと互の目と丁子の連続。焼き頭が地にこぼれる箇所多数。
地刃が典型的助直だと思うが棟の高さがどうしても気になる・・・。助直、数も含め普段あまり詳しく見て来なかったので棟の状態がイメージに無い。
重ねが厚すぎるが棟をとる。 言之進照包と入札。
それにしてもこの刀は良い研ぎにかかっている。上手い下地。もちろん仕上げも。

 

二号 刀

少し反る。幅広。平地鎬地とも細かい。中直刃細目。肥前の匂い口。帽子の返りが少し広い。
初代か二代かの確実な見分け方はないものか。。
幅広で慶長スタイルと判断。帽子も力強さと捉える。
初代忠吉と入札。

 

三号 脇差

華やかな丁子乱れ。匂い口は締まる。帽子は横手から整い丸。鎬地柾。映る。
焼き頭は華やかだが刃中の働きが少なく、紀州石堂の特徴顕著。
備中守橘康広と入札。

 

四号 短刀

少し幅広め。長さとのバランスは良い。少し反る。間を置く大きめの互の目。帽子の返りを焼き下げ、断続的に棟も焼く。飛び焼きもあり皆焼風。
地色や全体の雰囲気から広賀かと感じるが、姿がいつもとは違う。というか、一見広賀にも見えるが雰囲気が違うという方が正しいか。
しかし他の選択肢を持たず。伯州広賀と入札。

 

五号 短刀

無反り。重ね厚。若干ぽってりとしてフクラ先枯れ気味。と書くと、その印象が強くなるが、次の6号が完璧過ぎてそれが目立つだけか。
中直刃で返りを少々長く焼き下げ。返りの幅少し広め。
末備前の典型だと思う。その中で誰かは分からず。祐定と入札。

 

六号 短刀

小ぶり。重ね厚。少し内反り。中直刃。匂い口締まり気味だが柔らかい。帽子は五号と同じ。美しく詰む地鉄。焼き出し付近から返りの先に向かい映る。
地刃姿全て完璧な短刀。後で分かるが茎も完璧だった。
大きさから、祐定より少し古いのではなかろうか。忠光と入札。

 

国入り



通り

 

一号 やはり助直ですか。後で思うとこれは棟をとるべきではなく、出来を優先すべき。
五号、通り?!なんと。。青江?いやそんなに古くない。二王、匂い口が全然違う。備後かぁ。全く思わなかった。あぁ驚いた。
三原で短刀に馴染み無し(個人的に)。貝三原も何度か研いだが出来を把握しておらず。
めったに見ないがせっかくなので辰房にしてみよう。と言っても刀工名が浮かばずスマホでしゃかしゃか。
備後辰房光重と入札。

 






 

一号 刀  近江守高木住助直
二号 刀  肥前国住近江大掾藤原忠廣
三号 脇差 紀伊国康綱
      寛文六年正月吉日
四号 短刀 冬廣作
五号 短刀 備州三原住正久
六号 短刀 備前国住長船与三左衛門尉祐定
      天文二年八月吉日

二号は二代でした。初二代をほぼ完全に鑑別出来るようになったら楽しいと思う。
四号は冬廣でした。なるほど納得です。冬廣は数はあるはずですが、たまたま見る機会が少なく来ていて大変勉強になりました。
五号は貝三原だそうです。後で思うと姿の違和感はそれだったのかもですが、大変微妙なので入札でそれを取るのは難しい。
六号は完全短刀。