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出先にて

2018年04月20日【ブログ】

記憶の鮮明なうちに。

先日某所にて
・13年ほど前の支部鑑定刀に出会う。大和では無いが完全な大和風。数ヵ月前に見た刀を数分見ても気が付かない様な事もたまに起こるが10年以上経って居ても1秒で思い出す事もある。
・鎌倉中期重刀、よく錆びている。
・南北重刀、良い姿。薄錆。
・南北重刀、大変面白い。

昨日某所にて錆身複数拝見。
・大磨上げ。身幅広く刃寄り柾、平板目。映り気。広い樋。茎重ね大変厚く渋い茎反り。小錵細直ぐ刃。刃縁少し働く。元来は細目の中直刃。
三池、法華、古三原、手掻、色々考えられるが味わい深い名刀。
・古い研ぎが大変上手く、抜群の地鉄。細目の中直刃。よく働き冴える。どこに極まるのか。裏の帽子が深い。反りが浅すぎかなぁ。これは難しい。鎌倉と見たいが新刀という見方も出来る。こんな事を書くと「はぁ?」という感じしょうが、そんなもんです。
・大磨上げ無銘。中直刃。錆と強いヒケで分かり難いがおそらく来国光か国次。大変良い刀。
・大磨上げ無銘。薄錆身。茎から腰の始まりにかけて腰反りを残し、茎尻を持つと大変力強く美しい反り。ちょっと久々にこの反りを持った。
精微で完璧な地鉄。乱れ写り鮮明。片落ち風。兼光か。

本日某所にて
・鎌倉重文。名物。想像以上に重い。
・鎌倉末乃至南北在銘重文。不意に鑑定に出たら新刀から考え始めると思う。
・鎌倉重刀上記の親。刀にはたまに突然変異が起こる。
・南北無銘重文。もう一つ上の人に見えた。重い。
・鎌倉中期特重。やっと手に取れた品。桁違いの出来だった。
・無冠鎌倉初期。早く発見されていれば重文になってる。
・鎌倉末期重刀。これは本当に素晴らしい。今日一か。
・南北短刀。特重か、未確認。これが今日一だった。
・鎌倉末期特重だろうか。銘鮮明。大変重ねが厚い。今まで手に取ったこの工の作品では重文よりもこちらが鮮明な銘。
・鎌倉末期重刀。この工は比較的在銘が多く鮮明な銘も度々見るが、これは一段と鮮明で全く傷まず新刀レベル。
・鎌倉期重刀。数口手に取った事が在るが、いずれも同様に渋い出来。
・末古刀重刀か。典型作。良い地鉄。
・慶長重刀。この工初代は以前から好きだが、本日の品が過去拝見した品の中で一番だと思う。

薩摩上の原形

2018年04月16日【ブログ】

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薩摩上げの原形復元想像絵図を描いてみました。
以前のブログで薩摩上げの語源について何かの本に書いてあったことを載せた事がありました。
『語源ははっきりしないようですが、「日本地図、江戸側から見ると薩摩は日本の切っ先部分であり、そちら側から切り詰めて短くし、短刀に仕立て直した物。 薩摩側から磨上げるので”薩摩上げ”」 という説が有力のようです。』と確かこれは本の通りに書いたと思うのですが、実は書きながら、何かおかしいなと思っていました。
今回この押形を描きながら思ったのですが、この文では不十分ですよね。
江戸から薩摩方向を見てそちらが切っ先で、その方向から切り詰めるので薩摩上げ。
江戸から会津方向を見てそちらが切っ先で、その方向から切詰めて会津上げとは言わないです。何故薩摩なのかが重要なのでしょうね。
刀剣美術の昭和40年、第98号、佐藤寒山先生の「さすが(刺刀)のこと」を改めて読んでみると、”薩摩上げ”の呼び名はそれほど古くはないようだという事が書かれてありました。
この造り直し自体はおそらく古い時代から存在したと想像しますが、それを薩摩上げと呼ぶ様になったのは薩摩を強く意識した江戸末期の事だったのかも知れないですね。

奈良県立美術館にて特別展「奈良の刀剣 -匠の美と伝統-」が開催されます。
会期は2018年4月21日~6月24日まで。

会期中、河内國平刀匠、月山貞利刀匠、金田國真刀匠、月山貞伸刀匠の講演や対談があります。
詳しくは下記リンクよりチラシをご覧ください。
奈良の刀剣 -匠の美と伝統-1
奈良の刀剣 -匠の美と伝統-2
そして4月30日には1階ロビーにて奈良の研師 関山和進師さんによる研磨実演が行われます。
以前のブログ、最後の方に少し出て来るのがこの方です。

特別企画展「兼定 刀都・関の名工」

2018年04月15日【ブログ】

岐阜県博物館にて開催予定の特別企画展「兼定 刀都・関の名工」、開催まであと2週間を切りました。
本日より展示設営開始です。
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多数の兼定・兼㝎が並びます。
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(画像はPR用に撮影させて頂いたもので、会期中は撮影禁止となります)

また、関鍛冶伝承館では「美濃の名工兼元」展を同時開催。
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c_27202/300322kanesada-goudou.html
http://www.pref.gifu.lg.jp/event-calendar/c_27202/300322kanesada-goudou.data/300322kanesada-goudou.pdf

「京都刀剣まつり」開催!

2018年04月13日【ブログ】

今年も京都刀剣まつりが開催されます!

第22回 京都刀剣まつり

日程

5月2日(水)午前11:00~午後4:40
  3日(木)午前 9:30~午後4:40
  4日(金)午前 9:30~午後4:00

場所

 京都市勧業館(みやこめっせ)B1特別展示場

会期中、演武、試斬会、甲冑・刀剣初心者講座、甲冑武具展示・着装解説、銃砲刀剣研究会による審査など、様々な催しがあります。
詳しくは下記チラシをご覧ください。

toukennmaturi

 

輪ゴム危険

2018年04月05日【ブログ】
以前、鞘の無い裸身の刀を研磨し、拵えの完成を待つという事がありました。
拵えが完成するまでの間、刀身にたっぷりと油を塗り、ティッシュペーパを全体に巻き付け、さらにその上から油をたっぷりとかけ、細長く切ったさらしを五重になる位厚く巻き付け、物打辺りを輪ゴム(薄茶色のあのごく一般的な輪ゴムです)で留めて3~4週間ほど保管していました。
その後拵えが完成しさらしを解いたところ、物打付近の輪ゴムで留めていた部分に白錆が出ており、また研ぎ直す事になってしまいました。先日そのエピソードをいつもお世話になっている刀鍛冶さんに話したところ、輪ゴムには硫黄が含まれおりそれが原因だと思うと教えて頂きました。
短時間なら影響はないでしょうが、2~3週間と少し長い期間でしたので何重もの布や油膜でも硫黄の影響が防げなかったようです。
あの輪ゴムで白鞘に登録証を巻き付けている物を頻繁に見ますが、輪ゴムが劣化して溶けてベタベタになり白鞘を傷めている物もよくみます。
それを防ぐために私は髪留め用のゴムを使っていますがそのゴムには硫黄などの成分が含まれていないのか、少々心配になってきました。

書いていて思い出しましたが研磨にお預かりしている短刀に登録証用の小袋が巻かれている物がありました。これなら安心です。
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