獨逸鋼鉄

2020年02月09日

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短刀、九寸五分。
銘 於東京高輪以獨逸鋼鉄 胤勝
  明治三十六年五月

”ドイツ鋼鉄”。凄い響きです。
今まで研磨させて頂いた中の硬さ最強刀は、京都国立博物館蔵の短刀でした(銘 大阪住高橋晴雲子信秀七十五歳作 於京都帝国大学鍛之 大正六年十二月吉日 http://kyoto-katana.com/archives/6775/ )。
しかしこの胤勝短刀はそれ以上だと感じます。
硬い鉄は同時に脆さも持ってしまう事が多く、硬過ぎると研磨の時に刃こぼれで苦労する事もしばしば。
しかしこのドイツ鋼の胤勝、天然砥石を完全拒否する鉄質ながら、刃こぼれの心配は一切必要なし。
獨逸鋼鉄最強です。
この一門は近現代の刀工流派中特に鉄に詳しい人達ですし、当時様々な質の刀が生み出されているようです。