人格をかける

2015年07月27日

用事で、いつも大変御世話になっている方の御宅へ伺った。
色々お話をさせて頂く中で、私用の拵えを製作したく小道具を探して居る事を話した。
鐔はお気に入りの品が二つあり、縁金具もきめてある。
無櫃も良いがどうしても寂しく感じるので小柄笄を付けたい。そうなると、鐔との相性もあるし目貫の問題もある。
また最大の問題は金額面で、もちろん古後藤の品が一番の望みではあるが、とても手が出ないので古拙で手ごろな品を探したい事などを話す。

その後、にっこりさらっと仰ったので正確には覚えて居ないのだが、「人格をかけてお気に入りの刀に拵えを作る、これは一番楽しいものですね」とのお言葉。
”刀”がこれほど奥深いものとなったのは、こう言う精神を以って伝えられて来たからだと思う。

敷居が高いと人が減る。しかし低次元だと魅力は無い。
社会の基本構造の変化が急速に進む中で、旧質の物全てをそのままの形で残して行く事は不可能だと思う。
何を残すか、何が残るか。