電球を

どうしましょうか、これから。
刀剣の鑑賞にも鑑定にも、そして研磨にも光源は非常に重要です。
例えば入札鑑定などでは「刃が明るい」、「匂い口沈む」などの状態から刀工名を導き出したりする訳ですが、それは白熱電球にすかして初めて分かる事です。
白熱球はワット数が変われば明るさも変わるのですが、電球の明るさが変われば刃の明るさも変わります。
同じ刀でも100Wの電球で見るのと40Wで見るのでは全く違います。
もしも、普段60Wで見ている人が入札鑑定会で100Wの電球で刀を見たとすると、どれも大変明るい刃に見えてしまい、実際よりも位列の高い刀工に入札してしまうかも知れません。
(ある程度自分の中に基準が出来てくれば電球の明るさが変わっても刀の冴えを見誤る事も減ってきます。また、最初の方に「白熱電球ですかして初めて刃が見える」と言う事を書いておりますが、実際は蛍光灯でも太陽光でも有る程度は見えます。例えば蛍光灯で見る人はその光りが基準と成る様に多数の刀を見れば良いのです。)
特に研磨となると、研師以外はほぼ誰も気付く事が無い様な点をしっかりと見定めなければ成りません。
内曇の効き具合などはなるべく明るい白熱電球が必要です。(私の場合は100Wを基準にしています)
これからはLEDに変わって行くわけですが、私は未だ100W相当のLEDと言う物で刀を見た事が有りません。
おそらくそれでも見る事が出来るのでは無いかと思っては居るのですが、光りの質が違う訳ですから今までと全く同じとは行かないでしょう。
ずっと基準として来た光りが変わると言うのは誠に不具合が多いのです。
曇りの効き具合、肌の出し具合、拭いの色と・・。
っと言う訳で、とりあえず少し買い溜めしました。

画像

1年に4個か5個消費しますのでそれほど長くは持ちませんが。

前の記事

映りの画像2