刀職実演・押形展示

本能寺さんの大賓殿宝物館にて映画の公開が始まっており、週末は刀職者による実演も行っています。
今日は私も参加させて頂き、松田柄巻師、大門研師とともに実演をさせて頂きました。
今週も刀職者の実演があります。私は26日に研磨をさせて頂きます。
また、9月2日からは大賓殿宝物館にて以下の押形を展示予定です。

重文 骨喰藤四郎押形(2018年4月、宮入法廣刀匠による骨喰藤四郎復元制作の一環として京都国立博物館にて採拓 豊国神社蔵
国宝 山鳥毛押形(2018年9月、岡山県立博物館にて採拓 備前長船刀剣博物館蔵
長谷部国信槍押形(2018年度研磨修復に際し記録として採拓 京都国立博物館蔵
天正打国広押形(2022年度、研磨修復に際し記録として採拓 京都国立博物館蔵)
永正年紀祐定押形(2023年2月、研磨修復に際し記録として採拓 晴明神社蔵
(全て押形原本展示許可済み)

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木造の校舎

私の年代で木造の校舎に通った人は少ないと思いますが、私は中学の3年間、木造の校舎でした。
ギシギシですが広く重厚な廊下や手ズレでツルツルの手摺りは一体何の木だったんでしょう。当時はあの校舎の良さなんて分かっていませんでした。
河瀨直美テーマ事業プロデューサー シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」に廃校の校舎を活用 | 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 (expo2025.or.jp)

大阪・関西万博 河瀨直美氏プロデュースパビリオン、昭和の廃校木造校舎を移築「昔から知っていたかのような…」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス (jocr.jp)

その校舎が万博で移築して使われるそうで。
終わった後どうなるんでしょ。
好きな場所でした。



練習おわり

苦節全身押形270枚、筆も色々使ってきましたが、今夜ようやく掴んだと思います。長かった…。
今までずっと、全身押形を描く事を”練習”と言ってきましたが、それは本当だったんです。私の中では本当にずっと練習で。。
この日の為に練習してきました。あぁ長かった長かった。。
教えて頂き初めて買った下筆春蚕食叶声に完全回帰です。



7月入札鑑定

今回は本部から。

1号 太刀
長寸、少し細身。踏ん張りあり、先で細くなる。反り深く華表気味。元来もう少し先幅が有り更に力強い姿。
地鉄詰み、照る。中直刃で少し湾れ。刃中の働きは少ない。
いつかは覚えていませんが刀美の本部鑑定刀に来国次が出ていて、「来国俊にしか見えん」と思った物がありました。もしかしてそれでしょうか。来国次極めの刀を見る度に、来国次とはなんと難しい物かと思うのですが、この地刃はそれに似ていて・・・。
もう来国次にしか見えず。来国次と入札。

2号 脇差
薙刀直し造り。薙刀を切った風に元々その様に造り込んでいます。
尺3,4寸か。反り深い。
焼き幅広めで湾れに互の目がかる刃。
いつもの刃調。新刀某と入札。

3号 刀
身幅広く中鋒延び。重め。板目、互の目丁子、匂い口沈む。
南北朝期いつもの作風。南北朝期某工と入札。

4号 太刀
反り浅め。物打で堅物を斬った様な姿。映りがよく出ていて地鉄が詰み綺麗。片落ち無し。
備前某工と入札。

5号 脇差
踏ん張りがある新刀姿。少し荒い地鉄で映る。丁子が上手く、一文字との違いを指摘する事は難しい気がする。
新刀某工と入札。

イヤ


同然

1号、完全にそうだと思っていて「イヤ」と来る。この感覚は日常生活にそれ程多くない。
入札鑑定が楽しいのは当てる事よりこの外し方をする時かも知れない。
某流の多くは大磨上げ無銘ですが生ぶ太刀姿なので某流始祖に入札。




同然