輪ゴム危険

2018年04月05日【ブログ】
以前、鞘の無い裸身の刀を研磨し、拵えの完成を待つという事がありました。
拵えが完成するまでの間、刀身にたっぷりと油を塗り、ティッシュペーパを全体に巻き付け、さらにその上から油をたっぷりとかけ、細長く切ったさらしを五重になる位厚く巻き付け、物打辺りを輪ゴム(薄茶色のあのごく一般的な輪ゴムです)で留めて3~4週間ほど保管していました。
その後拵えが完成しさらしを解いたところ、物打付近の輪ゴムで留めていた部分に白錆が出ており、また研ぎ直す事になってしまいました。先日そのエピソードをいつもお世話になっている刀鍛冶さんに話したところ、輪ゴムには硫黄が含まれおりそれが原因だと思うと教えて頂きました。
短時間なら影響はないでしょうが、2~3週間と少し長い期間でしたので何重もの布や油膜でも硫黄の影響が防げなかったようです。
あの輪ゴムで白鞘に登録証を巻き付けている物を頻繁に見ますが、輪ゴムが劣化して溶けてベタベタになり白鞘を傷めている物もよくみます。
それを防ぐために私は髪留め用のゴムを使っていますがそのゴムには硫黄などの成分が含まれていないのか、少々心配になってきました。

書いていて思い出しましたが研磨にお預かりしている短刀に登録証用の小袋が巻かれている物がありました。これなら安心です。
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