鉄色を

2015年10月20日

鉄色とはかなり複雑で一筋縄では行かないものです。
鑑定上、”北国物は地鉄が黒く”などと簡単に言ってしまうものですが、安易に使い過ぎるのはまずいと感じる事も多くあります。

以前TVで見てそれをブログに書いた事がありました。http://kyoto-katana.at.webry.info/200908/article_3.html
眼の錯覚って凄いですね。 刀の研ぎはこの上記ブログの様な事の連続です。

正直な所、私はあまり几帳面なタイプではありませんので仕事でもデータに基づくよりも経験と勘に頼るタイプです。(聞こえは良いが少々アバウトですか・・)
ただ、鉄色に関してはそれだけでは補いきれない面もありますので、少し鉄色を確認しました。

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細かい事は気にせず短冊状にザッと彫り各種の鉄を入れる。

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とりあえず12種の鉄を。
中名倉。この段階ではどんな色の鉄も判断出来ない。
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地艶。
今回の中では2と十一が一番白い。
ただ、拭いが入るとまた色は変わる。拭いによく反応する鉄は黒くなる。
また、白熱灯にかざすと全く別の表情を見せる鉄も多い。垂直に蛍光灯で見ると全く確認出来なくとも、白熱灯で透かせば明瞭に見えてしまう鉄もある。
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鉄の錵付きや映り、疲れに硬さに肌目・・・。要素は多数です。