≪新々刀≫武蔵 源正雄 

短刀、銘 源正雄

     文久二年八月日 (幕末期 武蔵国)

刃長 八寸六分五厘

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鈴木次郎源正雄、文久二年紀、新々刀らしく重ねが厚く堅強な造り込みの短刀である。
源正雄は清麿高弟であり一門中の古参といわれ、清麿が”正行”を名のった時代から師事していたと考えられている。
本短刀(冠落造・かんむりおとしづくり)は互の目を連ね沸え付く刃に力強く金筋を交えるという師風を受け継いだ正雄の典型作。
文久二年(1862)と言えば清麿が自刃で果てすでに八年目(清麿・嘉永七年(1854)42歳で自刃)。
江戸の世もいよいよ緊迫、血生臭い事件が連発し大きく時代が動く時。
新々刀諸工中、特に武用を意識した山浦一門、その士気はさらに上がっていたはずである。
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