≪新々刀≫常陸 勝村徳勝(慶応二年)

脇指、銘 水府住勝村徳勝作之

     慶応二年二月日

刃長 一尺二寸五分

norikatu2
水戸藩工、勝村徳勝の柾鍛え平造りの脇指である。
徳勝はある時期以降、ほとんどの作品を柾目肌で鍛えている。
とにかく実戦刀を重んじた水戸藩では「棒試し」「角試し」「水試し」などの過酷な強度試験を通らなければ刀を納入出来なかったそうで、柾目鍛えは強靭な刀を追求した結果たどり着いた鍛法と思われる。

この脇指も徳勝らしく平肉豊かに付き、よく詰み地景頻りに混じり強さが感じられる柾肌。
ともすると平肉豊かな平脇指はぼったい姿になり勝ちだが本刀はフクラ枯れ気味でバランスの良い反り具合であり、 垢抜けた姿である。
なお、徳勝等水戸刀については刀剣美術の446、447、453、454、608、609号に詳しい論文が載っている。