≪新刀≫紀伊 南紀重国・刀(大和伝)

刀、銘 於南紀重国造之 (江戸時代初期 紀伊国)

刃長 二尺三寸九分  反り 五分  元重ね二分八厘

nannki1010-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初代南紀重国、大和伝の刀である。
重国の大和色の強い作風は作刀技術の完成から安定へと入った寛永年間に多く見られるようである。
紀州の刀と鐔」によると、重国については色々な面で未だ解明されない事が多とあり、 没年が寛永十四年である事は文献に残っているが、 何年に生まれたかが分からないため享年は不明だそうである。

この度の研磨記録UPにあたり重国について高い見識をお持ちの方に色々とお話を伺う事が出来た。
重国の銘には代銘も含め数パターンの鏨使いが有るそうだが、年代順の正確な分類は未だ困難であり、銘のみから作刀時期を判断する事は難しいようだ。
しかし本刀は作風など総合的に考えてやはり寛永年間の作ではないかとの事。

この重国は身幅広く重ね厚くそして鎬の高い造り込みで健強さを誇り、手にすると格段に重量感がある。
そして出来口は全く古作手掻の作品そのものである。
砥当りは鎌倉期の鉄質よりもさらに柔らかく、それでいて古作を凌ごうかと言う明るさを持っており、南紀の底知れぬ技量の高さを見る事が出来る。

重要刀剣指定品