≪新刀≫武蔵 長曽祢虎徹入道興里 貳ッ胴落

脇指、銘 長曽祢虎徹入道興里  (武蔵国 寛文頃)

    (金象嵌)寛文二年五月十六日 貳ッ胴切落 山野勘十郎久英(花押)

刃長 一尺七寸七分 反り 三分

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前掲の虎徹脇指と同じく「はねとらにゅうどういおき銘」と言われるものである。
寛文二年の金象嵌切截銘が入っているのでそれ以前の作と言う事になるが、銘振りからみて寛文元年頃から二年までと思われる。(詳しい方はもっと詳細な時期を断定出来るのだと思う)
虎徹大鑑に本刀と全く同じ「寛文二年五月十六日 貳ッ胴切落 山野勘十郎久英(花押)」の金象嵌の入る刀(二尺二寸九分)が所載されており、同じ日に同じ斬り手により試された事が確認出来、面白い。
この二振りは大小だったのであろうか。
長い焼き出しに尖り刃、瓢箪刃風を交え、帽子も虎徹独特のものになる。
地錵が付き、さらりとした風合いの鉄質など、虎徹の典型作だと思う。