≪新刀≫武蔵 文殊国保

 刀、銘 武蔵住藤原国保(江戸時代中期 武蔵国)

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刃長 二尺三寸五分
反り 二分
茎長 七寸七分
元重ね 8.5ミリ
元幅 30.0ミリ(庵頂点計測32ミリ)
先重ね 6.5ミリ
先幅 21.5ミリ
鎬地幅
元   9.0ミリ
先   6.0ミリ
重量 928g

名鑑によると武蔵住国保(貞享)は、大和手掻包永の末裔である出羽守国保(大阪新刀陸奥守包保門)の子と言う事で、文殊を冠する事もあるそうだ。

一見新々刀かと見えるような非常に詰んだ所謂「鏡肌」で、焼刃は頭を完全に揃えた互の目を焼く。
帽子の返り深くそのまま棟焼きにつながり、全く途切れる事無く棟区まで焼きが続いている。

この刀、上にデータを記したがその数字の通り尋常ならざる造り込みである。
重ねと鎬地の幅がほぼ同じなどと言う刀には初めて出会った。(先では鎬地幅よりも重ねの方が厚い)
貞享の頃(1684~88)と言うと刀の需要もさほど多くは無く、派手な刃紋の刀が好まれた時代のはずである。
本刀はおそらく特注品であり、この時代にこの様な刀を注文した武人に興味が湧く。
参考に2008年5月15日ブログ