≪古刀≫山城 了戒

刀 無銘 了戒  (鎌倉時代末期 山城国)(附)延宝三年本阿弥光常折紙

刃長 二尺二寸九分 反り 六分六厘

刀 無銘 了戒

大磨上無銘、山城国了戒と極められた刀である。
了戒は山城国来派の刀工で、二字国俊の子とする説、来国俊の子とする説、来国俊門人説、来国俊と相弟子説などあるが、 まずは二字国俊と来国俊が同人か否かと言う問題が解決しなければ先には進めないと言うところのようだ。

作風は来国俊に似る大人しい直刃を焼き、地鉄は白ける場合が多く鉄も大変柔らかいものである。
そのため研磨に於いては内曇以降の工程で如何にしても大人しく成り過ぎる傾向に有り、なかなか難しいものが多い。

殆どの作品が直刃調で、大きく乱れる作品はめったに見ないが10年ほど前、在銘乱刃の刀(重刀)を拝見した事があった。
今思えば地鉄に了戒らしい所も有ったのかも知れないが、もしも入札鑑定などで再見しても私などでは了戒の答えを導き出す事は出来ないかも知れない。 大変素晴らしい品であったと記憶する。

押形の了戒は、延宝三年本阿弥光常折紙が付帯する重要刀剣で了戒の特徴がよく表われ、地刃健全な優品である。 部分的な化粧直しをさせて頂いた。