≪古刀≫山城 永仁長銘了戒

太刀、銘 山城國住人了戒作 

     永仁六年正月廿七日 (西暦1298年 鎌倉時代末期 山城国)

刃長 二尺四寸二分五厘

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山城国了戒のウブ茎長銘の太刀である。
了戒は山城国来派の刀工で、二字国俊の子とする説、来国俊の子とする説、来国俊門人説、
来国俊と相弟子説などあるが、まずは二字国俊と来国俊が同人か否かと言う問題が解決しなければ先には進めないと言うところのようである。

常に見る了戒は二字銘だが、この永仁六年紀の太刀は「山城國住人了戒作」と長銘を切る稀有な作例である。
また本太刀は全くのウブ茎であり、多くの太刀に行われている茎の反り伏せもない。
銘字も非常に鮮明に残り、茎尻も摘まれる事無く、一つ限りの目釘穴。
製作当初の姿を今に伝える誠に貴重な太刀と言える。
地鉄は総体に流れ、白けるも一部鮮明な映りが確認出来る。
刃文は小乱れに互の目を交え、一般に見る了戒より一段と古調である。
日本刀工辞典 古刀編等所載品。
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