印刷しました

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先日描いた刀絵図を印刷しました。
真ん中が原画。左が最初の印刷で右が後。(写りかげんで刀身の長さが違って見えますがほぼ原寸での印刷です)
校正不足から最初の印刷は失敗に。七千円無駄にしちゃいました。
色調整や配置などを変えて再度印刷。2度目は一万円程掛かりましたが綺麗な仕上がり。

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データを大きめにしていますので荒くはならず。
原画よりも印刷の方が濃くて見栄えします。
じゃぁ原画を濃くとも思うのですが、最近薄いのが好きで。



太刀の押形、刃文がつながる

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先日来の太刀の押形、表裏の刃文がつながりました。
刀を手に取り電球に透かして鑑賞すると、足が沢山入り、働きも豊富な刃文。
押形になったものを正面から見ると寂しく感じるものです。
しかしその押形を刀を鑑賞する様に斜めから見ると、刀を手に取り電球に透かして見るのと同じ状態に見えます。
当たり前の事ですが案外忘れがちです。 押形を見る時はその事を理解しなければいけません。



直刃は早い

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昨日茎と輪郭をとった太刀の全身押形、佩表の刃文を描く。
なんだかんだ言ってもやはり直刃は早い。



短刀全身押形完成 新たに太刀の全身押形を

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短刀全身完成。
こういうタガネ枕の立った銘、次はあれを試そう次こそあのやり方を試してみようと思いつつ毎回忘れちゃうんです。次こそ本当に試してみよう。

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鎌倉末期磨上げ在銘太刀の押形、茎と輪郭をとりました。
時間をつくり、また全身の刃文を描きます。



短刀の全身押形をとる

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また押形を。短刀全身。
私は茎を基本石華墨でとりますが、茎にローラーでインクを塗り版画のように刷り取る手法やカーボン紙を使ったり色鉛筆やクーピーを使う事もあります。
どれが良いかはそれぞれありますが、早く美しく正確なのはローラーです。とれた押形の銘や茎鑢の鮮明さは圧倒的でしょう。そして早い。
石華墨で茎をとる場合、茎を摺りとるだけで少なくとも数十分はかかります。特に銘の文字数が多くそしてタガネが深い物を美しくとる事は至難の業で。
今回も押形の銘の中がかなり黒くなってしまいました。先日この黒くなった銘を綺麗に出す方法をお教え頂きましたが恐ろしく手間がかかるので躊躇してしまいます。

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初めて見せて頂いて以来ずっと欲しかったのですがそんなに頻繁に使う物でもなく本物は高くて買えず。
偽物は安価で入手出来ますがすぐに壊れるであろう事が容易に想像出来て。
本物を買っちゃいました。嬉しい。



刀の全身押形 刃文がつながる

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先日から描いていた鎌倉末期の刀、とりあえず全身の刃文がつながりました。
薄っすらと全身に映りがあり書き込みましたが正面から見ても認識し辛い。
実際の刀の刃文を光に透かして見る様に、押形も斜めから見れば映りもまるで現物の刀を見ている様に見えます。
もしも全身押形を見る機会があればその様にすれば、より現実の手に取っての鑑賞に近い感覚で見られます。なかなかそんな機会は無いと思いますが。

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今まで墨には全くこだわりが無かったのですが書道具店で小さくてかわいい墨があったので買ってしまった。
小さな茶の墨と青墨を。ずっと茶色を使って来たので青を試したく。
使ってみると慣れないせいか濃淡が出しにくく、難しく感じます。
以前は映りにはパステルを使う事が多かったのですが、最近は墨が楽しく、映りを青にしてみようか。



押形 刃文を描き始め 拭いを作る

昨日からとり始めた全身押形に刃文を描く。
働き豊富な刀でかなりの日数が掛かりそう。
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久々に拭いを作った。
もう何年も前に頂戴したがまだ試せていなかった刀工の鉄肌を、焼き時間を変えて二種作成。
同じ効果の物だけは出来て欲しくなかったが、幸い結構な違いがあるようだ。
度々聞く焼き方、昔教えられた焼き方ではない方に高い効果が得られた。
しかしその度々聞く焼き方が間違っているとは簡単には言えない。
どの様な酸化鉄を使うか、時間、温度、組み合わせは無数だから。



全身押形 輪郭

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大磨上げ無銘、備前鎌倉末期の刀。茎と輪郭をとる。
普段は押形という事が多いですが、刀絵図ともいいます。



押形完成

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太刀の全身押形が完成しました。
押形の刃文描写の方法は、墨、鉛筆等いくつかありますが私は墨を使う方法で行っています。

墨での描き方にも描く人それぞれのやり方がありますし、鉛筆を使う場合も描く人によりかなりの違いがあります。
例えば同じ刀を別の技法で描き比べれば、刃文の形こそ同じですが、各技法が表現された全く違う雰囲気の押形となるはずです。
押形の基本は”記録”ですから本来は描き手の個性は必要なく、刀の個性を捉えありのままに再現する事が正しいのでしょう。ただ、技法が違えば出来た物の雰囲気は変わりますし、描き手それぞれの視点の違いもあります。
絵画から絵画へと模写するならば、”完全”もありうるでしょう、しかし見る人の心次第で表情を変えるとまで言われる刀を描くわけです。
完全な記録など不可能。
という事で私の押形は、出来るだけ本物に近い雰囲気(刀を手に取って見ている状態)を描き出せるよう努力するというスタンスで描きます。

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お盆に東大寺近くの書道具店で小さな硯を購入。こういう道具が一つ増えるだけで楽しく描けます。



太刀の全身押形を描く

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平安末期乃至鎌倉初期、平安末期乃至鎌倉初期、鎌倉中期のウブ茎在銘太刀三振りの全身押形を描き進める。
一番右は8割程度完成。左は4割ほど。しかし時間もなくて真ん中の太刀は輪郭だけで諦める事に・・・。
と思って居ましたが、全身の輪郭に部分刃文だけを描き記録とする発想、これは有りかなぁ。。