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気持ちの有るうちに採る

2014年11月04日【ブログ】

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太刀、佩表から。
在銘太刀でもほとんど差し表から採るので反対側から採るのは珍しい。
時間が無いので短期で採りたく、気持ちが有るうちに銘の側を。
押形を採らせて頂くのに”気持ちが有る”と言ってしまえば、じゃぁ無い時も有るのかと言われますな。
そうなんです、無い時もあるんです。 なので、押形で料金を頂いた事は一度もありませんし、これからもありません。(お礼の御品を頂戴した事はあります。ありがとうございます!)
私の場合、研磨の仕事と押形は全く別の物です。
押形は自由にやりたい。
自由であるからこそ、真面目に練習するのは厳しいし続けるのは苦しい事もある。
それに逃げも利きますし。

押形記事がブログに出なくなったら、あいつは諦めたなと思ってください。

第九回お守り刀展覧会

2014年10月26日【ブログ】

お守り刀展が大阪にやってきます!
おまもり
会期 平成26年11月1日(土)~12月23日(火・祝)
会場 大阪歴史博物館
〒540-0008 大阪市中央区大手前4丁目1-32
TEL:06-6946-5728 FAX:06-6946-2662

関連イベント多数です!
詳しくは全日本刀匠会HPにてご確認下さい。

11月に

2014年11月03日【ブログ】

なりました。
10月終わりの土曜に、あれからもう1年経ったと言う内容の話を聞いて驚いた。
もう一年経ちましたか。 年々早くなりますねぇ。
あと二ヶ月も、あれしてこれしてと予定をこなすうちにすぐですよ。

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描きかけてストップしていた全身完成。
互の目から抜け出せて次からは少し気分が楽になる。

古備前

2014年10月24日【ブログ】

研ぎ場にて古備前を拝見する。
古備前は時代で言えば平安末~鎌倉初期の作である。
今週研ぎ場で拝見する在銘の古備前は二振り目だが、この錵出来の刃を見る度に鎌倉末期の多くの名刀も、これには到達出来ていないと感じてしまう。
こう言う違いをもっと分かり易く説明出来ないものか。
TV等のナレーションでこれをいう場合、「とされる」「と言われている」との表現になる場合が多い。
しかしこれでは「昔にしては凄かったんだね」「電気が無いわりにはそこそこ良い物が作られていたんだね」程度で終わっているのではなかろうか。

研ぎは気持ち

2014年10月23日【ブログ】

本日は研ぎ場にて非常に多くの刀を拝見。
中に一振り、内曇を完璧に引ききり長時間下刃艶を入れ、丹念に地鉄を整え、完璧なナルメを行った研ぎがあった。
研師の各工程の気持ちが見えた。

今一度、平成知新館へ行ってみた

2014年10月21日【ブログ】

また行ってみた。
平日でも変わらずの行列。
これから紅葉シーズンにかけて途切れる事はなさそうだ。
会場に居ると、普段は”刀”を意識しない人々が目にする”刀”とはどの様な物なのか、漏れ聞こえる声からわかる。

さて、骨喰藤四郎。
茎の火肌から火災後の刀身状態が想像できる。
火災に遭い、その後の研磨を経ないそのままの刀身を度々見るが、上身もぺらぺらと肌がむけている。
骨喰の彫りもかなり酷い状態であったと思われる。そして更に再刃。
彫りの力が全く無いのはそれが原因であろう。
光徳刀絵図を見ると焼身になる前の図があり、それは今よりも濃密で力強い彫りである。が、押形には寿斎の書付で「切物之内二むら有之故さらへ申・・」とあり、埋忠寿斎が彫りさらえをして居る事がわかる。即ち元々それほど上手な彫ではなかったのかも知れない。
康継の作に「骨喰吉光模」の銘がある骨喰写しが存在する。(また重刀図譜を見ると播磨大掾重高にも骨喰写しがあった)
これは本科骨喰が焼身となる前に写された物である。その彫りは光徳絵図に見る彫りに近似し、骨喰の元の姿が窺い知れる貴重な品である。
そもそもこの彫りは藤四郎吉光が彫ったとは思えないのだが、誰の手によるものか・・。(刀身自体吉光作とは考えられて居ないようであるが)
この異様に幅広い櫃や櫃内の空間の多さは康継が骨喰彫りを写したと言うよりも、元が越前彫りと言われた方がよほどしっくり来る。

少々前置きが長くなった。昨日のブログで「骨喰の彫りは何とかならないものか」と現状の批判めいた事を書いてしまったが、研磨は手を尽くしたのかもしれない。
すべては上記のごとく、焼けたのが悪かった。