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第2回 みやこ刀剣祭り 2014

2014年08月22日【ブログ】

今秋も京都で刀剣祭りが開催されます!

詳細はニュース記事にて。

ちょっと苦しんだ

2014年08月21日【ブログ】

内曇。
久々にちょっと苦しみました。
普通ならば使える石で、どうしてもヒケが入る。
大磨上無銘で鎌倉期の刀。
明るく冴えがあるが非常に軟らかい。
どう軟らかいかは残念ながら伝え難く研師にしか分からないところですが、過去にこんな記事を書いた事がありました。
http://kyoto-katana.at.webry.info/201109/article_11.html

今回の刀、なぜヒケが入るのか、原因が分かりました。
柾や板目が大変美しい刀です。
研ぎ上がった状態では全く確認出来ないのですが、内曇では米粒から小豆ほどの大きさの黒く澄んだ鉄が全身に散らばっています。 そういう部分は周りより軟らかい場合が多く、普通は微妙に一段下がって居るのですが、今回は周りよりほんの少し硬いため、少しだけ高くなっています。 しかし錵の塊ではなく、地景の塊が近いでしょうか。
その微妙な段差からヒケが入るようです。

過去には南紀や今日の刀と同国の刀にそれがありました。
そう言えば、ヒケの入り方や、曇りでザクザクに肌が出てしまう所などもそっくりです。 そして地艶でスーっと引いてくれる。

どうしてもヒケが入ってしまうので曇りを色々使った。
曇り
「刀に合う砥石を使う」という話は刀研ぎではよく使われますが、今回のようにヒケが入るから石を変えると言うのはちょっと次元の低い事で、「刀に合う砥石を使う」とは本来もっと高度な技術の話です。
にしても、ヒケに苦しむ時はあるもので、特に名刀の時などは研師が刀に合った石を選ぶというよりも、刀が砥石を指定して来ている様に感じる時がある。
「KATANA」の何巻かにもそんなシーンが出てきましたが、正にそんな感じです。

丁子刃の下書きを行う

2014年08月21日【ブログ】

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大和物の全身は気合でガツンと仕上げた。

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丁子の続きに入る。
今日は佩き裏の下書きを。

大和物を

2014年08月20日【ブログ】

度々ブログに書きますが、大和物が好きです。
とくに野致を求めているわけでもありません。 なんでしょかこの魅力は。
渋い味わいと言ってしまうと簡単に済んでしまっておもしろくないのですが、それが一番正しい表現かも知れません。

当麻と龍門を拝見。
なんですかこの凄さは。
勝手な想像ですが、バーッとガーッて造ってたらこんなん出来てたんでしょうか・・・。
なんだかそんな気もするんです。 それで、100年以上経って細かい天然砥を当ててみたら、おいおいなんやこのカッコいい地刃は!と言う感じかなと。
あ、計算された美だったらすみません、南北朝以前の大和鍛冶の皆さん。
大和
先日来描いていた丁子の押形も未完成ですが、時間の都合で別の全身を描きます。
そしてこれも大和物。
これでも二尺四寸あるのですが、未完成の丁子の大きさは圧巻です。

上半期が

2014年08月18日【ブログ】

私は年度で区切ると言うより、お盆で一年の半分が終わり、大晦日で一年が終わると言うイメージでいます。
職人はそう言う人が多いかも知れませんね。
お盆とお正月、田舎に帰る時のお小遣いを貰えるのが楽しみでした。

今年の上半期を考えると、近年になく恵まれた環境にありました。
ここのところ、国宝と重要文化財の刀剣を手に取って拝見する機会を複数回頂き、十数振りを手に取って拝見、名物刀剣や重要美術品、特別重要刀剣を含めるとかなりの数にのぼります。 研師にとってこれは本当に貴重な時間でした。
しかしインパクトのある刀として考えれば、四振りの清麿でしょうか。
茎味や手触りなどは左行秀等と大差を感じませんが、上身のインパクトは別次元です。
好みは分かれるとは思いますが、このインパクトを軽視すべきではないと感じます。

さて、お盆は玉置神社に行ってみました。
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紀伊山地の山々をひたすら登ります(車でですけど)。

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玉置神社駐車場到着。
この日は雲が低く、雲より上に。
雲が体をどんどんすり抜けて行くので「雲ってほんまは乗れへんのやぁ!」っと子供達は喜びます。
写真が小さくて確認出来ませんが、中央付近の尾根に私の母の実家があります。

調子よく先に進んでいた長男がキャーっと悲鳴を上げながら戻って来ました。
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参道で青大将。
2メートルを超えるのでカメラに入らず。
子供らは町の子なんでさぞ驚いた事でしょう。
お父ちゃんには谷川を銀色になって泳ぐモグラの方がインパクトがありますが・・。

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懐かしい境内を廻り本殿へ。
歳をとるごとに思いますが、都から遠く離れた山奥の空間のこの空気感は凄い。

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私もそうだった訳ですが、地元の人って、遠くから何時間もかけて参拝に来られる方の気持ちって案外分からないものなんですよねぇ。

さてさて、娘に「好きなものの絵を描いて」と言ったらぞうさんとかえるさんを描いてくれました。
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初めてきいたのですが母は太平洋戦争中、十津川上空を飛ぶB-29の編隊を見た事があるそうです。
雲が渦を巻いて、その中を割って飛ぶB-29の編隊。
母親に抱えられ防空壕に駆け込んだそうですが、まさかあんな山奥には一発も落とす訳もありません。
しかしもともと高い所に住んでいる訳ですから低空で本土に侵入するアメリカの巨大な爆撃機がどれだけ恐ろしく見えた事か。
それが何日で何機いたのかが分からないのでどの空襲に向っていたかは分かりませんが(或いは帰っていたのかも)その時、何千、何万の人が死んだのかも知れません。
今の私の娘と同じ歳の出来事です。
当時の子供達はこんな無邪気な絵は描けなかったんですか・・・? 無茶苦茶ですね。

佩き表

2014年08月10日【ブログ】

片面
朝から終日押形を描く。
佩き表の七割ほど出来たでしょうか。
今日はこの辺で集中力の限界です。

私は例えば新刀の深い匂い口も、古刀の繊細な働きも基本的に筆一本で済ませてしまうタイプなのですが、今回は二本で試してみた。 なかなか良い具合。
もしかしたら備前伝には一本では限界があるのかも知れない、が、わからない。
上手な人が描いた原本が有ればどれ程価値ある手本となるだろうか。
これは刀の研磨でも他の仕事でもなんでも同じだと思うが、好みの上手な研ぎの刀があれば、その刀をずっと手元に置いて手本としたいと思う。 しかし現実ではそうも行かず、ただ試行錯誤を繰り返す。
身近に手本となる人が居る人は大変恵まれている。
そう言う環境にある人はその価値を理解しなければならない。