ブログ

また天然砥石を試す

2014年07月04日【ブログ】

as
また刀剣の研磨には一般的ではない天然砥を試す。
違うと思いつつもずっと既存の考えにとらわれて居たようです。
とらわれて居る事は分かって居て、既に抜けたと思っていたのですが、実はまだ抜けられていなかった。
今日は本当に分かったんだと思います。
これからスタートだと言う気持ちが強く起こったので。

aw
刀剣関連古書購入。
最近身近で話題になった郷土刀が載っていてよろんだ。
非常に珍しい品なのだが、当時からやはり珍品として扱われていた事が分かった。
美濃刀大鑑も購入。大鑑物は康継か國廣大鑑以来で久々です。
昔は持っていたのですが今はなく、揃えておきたかったので。
こうして大鑑になるとしっかり掘り下げられ、美濃物の奥深さが分かります。
尤も美濃物の刀剣史は大鑑一冊で済むような物ではありませんが。

天然砥石を試す

2014年07月04日【ブログ】

またですがすみませんな。興味ない人が殆どだと思います。
d
しかし大切な事なんですよ。
良い仕事には良い砥石が必要なんです。
近年良質な天然砥に出会える機会は減っています。
値段も上がっていると感じる事も増えました。
趣味の研ぎをされる方の影響もあるようです。
我々職人は年間結構な数の天然砥を使いきります。
しかし趣味の方は一本を一生掛けて使います。
一本10万、20万、30万でも買ってしまう人は買ってしまいます。
私には手が出ません。
なんですかこの構造は。

さて今日は大平の戸前。
地艶は中山の戸前と誰が決めたのでしょう。
誰も決めていません。
引くのは内曇と言ったのは? そう習ったからそうしている。
と言う事で大平戸前を引く。

刃取りのこと

2014年06月30日【ブログ】

刃取りは、色、深さ、ぼかし具合、形(かたち)などについて、研師や刃艶の個性が出やすい。
色やぼかし具合などは刃艶の質の影響が出やすく、目標点さえ正しければ良質な刃艶の使用でそこに辿り着く事が出来る。
しかし「形」に関しては研師それぞれが持っているセンスの枠を超える事はなかなか困難である。
研師は皆、様々なパターンの刃取りをイメージ出来、それを形に表す事が出来るはずで私も同じだが、時に自分の中には無いパターンに刃取られた刀に出会う事がある。
先日、とある脇指の横手下、3cmほどの間だが私の中には無いパターンに刃取られていた。
目に焼き付けようにも感度が低くすぐに忘れてしまうので携帯写真を撮らせてもらった。
何故?と問われ説明したが、なんとその部分だけ訳有って棟からではなく、刃から刃取ったと言う。

刃取りには、棟から取る方法と刃から取る方法がある。
どちらが良いと言う事は無く、流派や得手不得手、また個々の考えの違いでどちらかを行う。
刃から取る方も刃文によっては棟からも行う人もあると聞くが、棟からが基本の人は全てを棟から行う人の方が多数派だと思う。
私も特殊な物や特に理由の有る場合以外は棟から刃取る。

今回の脇指も棟から刃取る人の刃取りだが、その部分、刃から刃取った事により、枠を超えた訳である(本人はまだ研磨歴が短いため気が付かなかったようだ)。
正直今まで考えた事が無かった。
さてまた大変だ。 枠超えは簡単ではない。

古い時代に採掘された砥石を試す

2014年06月28日【ブログ】

oo
初見では水木原かと思ったが濡らして見ると水木原とは違う蓮華がある。
しかし長らく見ている現行の内曇とも違う所が大変興味をそそる。

刀剣研磨に使用され「内曇」と呼ばれる砥石は一般には大平山の物を指す。(内曇砥とは通常は天上巣板を指し、他にも内曇砥を産出する山はある。そしてその中には刀剣用として優れた性質の物もある)
かつて大平山にはいくつかの採掘口があり坑道が広がっていた。
しかし他の殆どの山と同じく、様々な理由から閉山し、大平山では石原砥石工業所さんの採掘場だけが残り内曇砥の供給を続けていた。
私は詳しい位置関係を知らないが、よく耳にする話では、石原砥石工業所さんと日本砥石砿業さんが山の両側から採掘を行っていたそうである。
今日試した砥石は既に閉山しているが日本砥石砿業さんが採掘した大平山坑道から産出した古い時代の砥石だ。

早速砥石試し用小刀を当てて見たが、非常に明るい砥石であった。
しかし少し絞まり気味で筋も多く使い辛い石でもあり、改めて時間を掛けて試してみたい。

因みに、近年並川平兵衛商店さんが、閉山していた大平山の採掘場を再開させたと聞く。
研師にとっては非常に明るいニュースである。

研磨記録更新

2014年06月26日【ブログ】

古刀の部、備前に「長船長重2」を追記。
研磨記録古刀の部へ
nagasigeura2

飛騨守藤原朝臣氏房作

2014年06月24日【ブログ】

6月15日の入札鑑定5号短刀、飛騨守藤原朝臣氏房で慶長十年八月日の年紀であった事をブログで書かせて頂いておりました。
その後、たまたまブログを見て頂いていた、この短刀に関わりのある方が押形のコピーをお送り下さいました。
押形掲載のお許しを頂きましたのでご紹介させて頂きます。
氏房
刃長九寸七分三厘、無反り、表は樋中に素剣、裏は腰に梵字で上に護摩箸。そうですそうですこの短刀です!
焼き幅広く、氏房らしさがよく現れた出来です。(私はその”らしさ”に気付けず当てられなかったのですが)
私、大和、備前など古い所も好きですが、若ければ氏貞、氏房、大道、ノサダ、兼則等の美濃系に見えない美濃系の作や、初代金道の美濃系らしさがよく現れた作等大好きです。
この度は貴重な押形をお送り頂きましてありがとうございました。

NHKさんに取材に来て頂きました。
ff
カットされなければいつか放送されると思います。

研ぎ場にて新々刀著名工と山陽道の古い所の在銘年紀入り二振り拝見。
若い刀と古い刀が対照的な研ぎ。
通常、研磨の方向性は研師が選択しますが、やはり片寄る傾向にはあると思う。

それが間違いだと言いたい訳ではないです。