切断刀身

2017年06月20日

国内にはまだ多くの未登録の刀が眠っています。
研師をやっていると「刀が出て来た」という相談を度々受けます。
そういう時は「最寄りの警察署に連絡し、刀を持って行ってください。”発見届け”の書類が作成され、その後教育委員会の審査にて登録証が交付されますから安心してください」といったアドバイスをします。
しかし刀を初めて見る方の中には「大変なものが出て来てしまった」と慌てている方も少なくありません。
大丈夫ですからどうぞ安心して警察で書類を作成して下さいとアドバイスしても、「えらいこっちゃ!銃刀法違反や!」との気持ちでいっぱいのご様子で。
その様な場合の後日談を聞くと、「怖いから警察に持って行き廃棄処分にしてもらった」「知人の話では切ったらええんやとの事やったんで自分で切断した」など、大変悲しい結果が多いです。

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未登録を理由に小間切れに切断された刀身。
私にしては埋鉄の材料などとして活用できるので貴重なのですが、どう考えても惜しいです。
茎を見ると鎌倉期の物や貴重な在銘もあったりします。

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切断された応永年紀の園城寺信国を押形にしてみました。
美しく詰む地鉄に端正な直刃を焼いています。

刀が発見されたら登録手続きを行いましょう。
所持するつもりが無ければ刀屋さんに買い取ってもらえばいいんです。幾らかにはなるでしょう。
そうすれば大切にしてくれる人の元に渡って行きますから。