出羽を

2016年05月03日

先日、出羽大掾国路の刀の重刀を拝見。 
八坂さんの重文出羽のうち二口は拝見しましたが、重刀の長い出羽大掾を拝見した経験は少ないように思います。出羽大掾国路は多作家なので、現存作品自体は大変多いです。
(八坂神社の重文の出羽大掾、承応年紀なのですが、少し錆びは有るものの現代刀の様にピカピカの茎で凄い保存状態です。)

出羽大掾は本当に凄い人ですね。
例えば刀絵図って、架空のかっこいい刃文を描こうとしても、簡単に描けるものではないんです。沢山良い刀を見て凄く高い意識で勉強をしなければ、架空の刃文すら描けない。実際自分で描こうとした事がありますが、妙なバランスになってしまいます。
刀鍛冶さんがバランスの良い、素晴らしい刃文を焼くって本当に凄い事なんです。 と、言ったところでどう凄くてどう難しいのか、伝わり難いですよねぇ・・・。
そんなもん簡単だ!俺なら出来る!って思っちゃう人が多いのが現実ですし・・・。
研ぎの刃取り形状の良し悪しも、理解するのは難しい。的外れな意見を聴く事も多いです。
匂い口が明るい、冴えている、激しい、などの様に何にでも当て嵌まる程度の解説しか無いからですかねぇ。
かと言って、身幅何センチに対し、平均焼き幅何センチで、最高到達点が何センチ、最低焼き幅が何センチ、互の目の谷から何度の角度で何センチ以内に頂点に達し・・・、横手下何個目の互の目の下がこの大きさで、そのすぐ下の互の目がこの大きさなので、全体のバランスが整い・・・の様に解説する訳にも行かないでしょうし。
今日、ロームシアターの蔦屋さんの若冲コーナーを見ながらそんな事を思いました。
出羽大掾はただの器用人じゃないです。