仕事場にて無銘の槍を拝見。
手の掛かったよい研ぎです。
槍の市場価格は刀や短刀などに比べるとかなり安い。ましてや無銘となると・・。
そして、上研ぎや鞘などの工作料は刀に比べかなり割高となります。
研ぎで言うと槍は面の数が多かったりケラ首周辺の研ぎに手間が掛かるためで、良い研ぎに掛けるとそれなりの額になり通常の無銘の槍ならば、殆どの場合槍自体の価格より諸工作代の方が高くなります。
と言う事は槍に対する良い研ぎは間違いなくその槍に対し特に思い入れの強い人が掛けたわけです。
と言う事で、先日のブログで少し愚痴っぽい事を書いた事を反省。
私も過去何度も「無銘の槍に上研ぎを掛け大切にする」、こういう方に出会っています。
腐らず研ぎ続ける事です。

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